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新着情報  > バックナンバー > 2012年 10月11日
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教会一致の願い 祈りと犠牲
神戸、三宮キリスト教会での献げもの

Prayer and Sacrifice -- Vision of Christian Unity

過ぎ去った20世紀という世紀は、二つの世界的大戦争が起こった激動の世紀でした。そして、キリスト教会にとっては、典礼運動と教会一致運動という二つの大きな冒険の世紀でもありました。これらの戦争と運動との関連を直接、説明することは出来ませんが、やはりどこかで関係があったという気がしてなりません。


左から、山本祐作司祭、鍋谷尭爾牧師、三宮キリスト教会信徒Y兄
しかし21世紀に入って12年になろうとする昨近、私たちは、あの大戦争の惨禍も忘れ、また、二つの大冒険をも忘れてしまっているのではないでしょうか。

そんな中で、教会一致運動について、思いを馳せたいと思います。一方の典礼運動は、典礼を固定化し眠ったものとする傾きを排して、典礼の原初の息吹を探る冒険でした。教会一致運動も、同じく教会を固定化し眠ったものとする傾きを超えて、キリストのメッセージの原初に帰る冒険であったと言うことが出来ます。前者は、典礼の主宰者が、聖霊の臨在の下、われらと共にいます生けるキリスト御自身であることを回復したものであり、

後者は、教会の一致は、教会の付随的・周辺的な課題ではなく、教会の福音伝道の本質と深く関わる、中核的な課題であることに目覚めさせるものでした。

この二つは、いずれも、人類の大きな歴史的危機の中で目覚めさせられたものであるのに、もはや私たちは、その息吹を忘れ去っているのではないか、と思うのです。では、その息吹とは何でしょうか。それは正に聖霊の息吹そのものであったと言う他はありません。

ここに、鍋谷ギョウ堯ジ爾という西日本ルーテル教会の牧師が居られます。神戸ルーテル神学校教授であるとともに、三宮キリスト教会の牧師でもあられます。師は若いころ、フィラデルフィアのウエストミンスター神学校で旧約学修士の研鑽を積まれ、そののち、コンコーディア神学校で博士号を取得されました。師の真骨頂は当然、旧約学でありますが、他に、最初の神学校で体験された各国からの神学生たちとの異文化交流の体験であり、そこから生まれた教会一致への深い思いであろうと推察されるのです。その留学生たちとは、アフリカ系アメリカ人、韓国人、中国人留学生たちであり、更に在米日本人教会との交わりがありました。

日本キリスト聖公会の山本祐策司祭は、その神戸国際大学時代には、同師の同僚教授であり、今は、そのルーテル神学校の正規学生として同師に師事しております。

実は、その鍋谷牧師は、教会委員会に諮った後、月に一度第3主日9時から10時に、山本司祭が日本キリスト聖公会の聖餐式を献げることを祝福され、礼拝堂を貸して下さっています。

その週報には、三宮キリスト教会が1989年から聖書集会として始まり、阪神淡路大地震でビルが倒壊して集会所を失うという大きな危機に直面したこと、しかし不思議な導きで今の場所が与えられたこと、そして、この教会は原則として超教派的な集会で、聖書講解を中心とした礼拝と交わりを持っている、と記されています。

鍋谷師の異文化との交流の体験を知るにつけ、この教会のそのような歩みを伺い知るにつけ、福音に救われ、福音を伝えるということには、絶えざる祈りと学び、そしてキリスト御自身が祈られた教会一致へのたゆまぬ祈りと犠牲が伴うものであることをつくづくと悟らせられます。

キリストの救いに与ることは大きな冒険であり、キリストに向かって跪き、罪人なる自分をあ開け放つことです。それは、人に向かって自分を開け放つことでもあり、目に見える報いを求めることなく、キリストと共に犠牲を献げ続けることであります。何かを自分の名誉、権勢のために抱え込もうとする教会政治とは無縁のことでありましょう。                          

救いの彼方に教会の一致を思い描くことは、前の世紀の大きなヴィジョンを受け嗣ぎつつ、大きな体制としてのレベルだけではなく、小さな各個教会のレベル、個人のレベルでこそ営々と積み上げて行くべきものなのかも知れません。

聖霊は、私たちの心に宿られ、必ずその様にさせて下さると信じ、祈って参ります。

三宮キリスト教会に感謝を捧げつつ。  2012年10月  ( K )                     




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