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司牧のことば • Pastoral Messages
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司牧の言葉 Pastoral Message





クリスマス・メッセージ
Christmas Message: True Light is coming

光であるキリストが来られる 2017年      ラファエル 梶原史朗


今年もクリスマスがやって来ます。
不思議なことに私たちはクリスマスが近づくと、自分の中に何か、人に対する優しい心が生まれて来ていることに気が付きます。それはどこか悲しみに似た思いでもあります。

駅前の広場や、デパートの入口には大きなクリスマスツリーが立ち、夕方には、寒さの中にイルミネーションが輝き、クリスチャンであろうと無かろうと人々の心には、クリスマス・カードやプレゼントのことを考えたり、あの人、この人に、もっと優しくしてあげれば良かったとか、優しい心が生まれて来るように思います。一体、何故そうなのでしょうか。
「クリスマスが近づくと、なぜ人はみな、こんな優しい気持ちになるのだろう」と私の友人のイギリス人も言っていました。

いまの日本の社会は、ことにバブル経済の破綻の後は、生活は苦しく、一度何かを失った人は這い上がれず、希望の少ない社会になってしまい、人々からは明るさ、温かさが損なわれてしまいました。それでも人々は健気に、努力し、生活を立て直そうと努力しています。
誰しもが、クリスマス・イルミネーションを見るにつけ、照らされるにつけ、自分の心に変化が起こっていることに気付くのではないでしょうか。

あるいは、小さい頃から親しく語り聞かされて来た、また読んだことのあるあの「マッチ売りの少女」の物語とか、スエーデンのある大きな町の広場に立つ銅像の王子様と南へ旅立ちそびれた燕の物語:「幸福の王子」などの影響なのでしょうか。 そうなのでしょう。 
あるいは、ただ、クリスマスが年の瀬に近いからでしょうか。 そうなのでしょう。
そうしてこれは、長い長い人類の歴史の中に、今もはっきりと神が働らいておられるからなのす。
町のクリスマスは、イヴが終わればすぐ消えてしまうはかな儚い商業主義の産物で、本当のクリスマスは、教会の中だけにある、と言うのは本当です。

しかしそこで終わってしまったら、誰が救われるのでしょう。
暗い町角に輝くクリスマス・イルミネーションに、今までクリスマスの意味を知る機会がなかったとしても、今の世相の中で、貧しいながら健気に、心を明るく、優しくしている人々と共にキリストはおられる、また、わたしたちもそこにいる、ということに心を向けましょう。
すべて の人を照らす まこと真の光が 世に現れた
キリストは、わたしたち一人ひとりの内に来られ、そしてすべての人々の内に来られます。





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